3月、インテックス大阪にて開催 本分野 関西最大級!410社※が出展!

※前半2日間(3/11~12)+後半2日間(3/13~14)の合計出展見込み者数

AI導入でどれだけ人件費が変わる?現実的な削減方法とは

RPA・業務プロセス自動化
RPA・業務プロセス自動化

AI(人工知能)の導入は、企業の業務効率化や人件費削減に大きく貢献できる可能性があります。本記事では、とくにAI導入による人件費の削減についてご紹介します。

人件費高騰:代表的な5つの理由

多くの企業が人件費の高騰に悩んでいる理由は、いくつかの経済的・社会的要因が複合的に作用しています。代表的な人件費の高騰の理由には、以下のものが挙げられるでしょう。

  1. 労働力不足
  2. 最低賃金の引き上げ
  3. 物価の上昇(インフレ)
  4. 働き方改革
  5. グローバル競争の影響

人件費高騰の理由1:労働力不足

少子高齢化が進む中、労働人口の減少により企業間で優秀な人材の獲得競争が激化しています。その結果、賃金の引き上げや福利厚生の充実を余儀なくされている企業も少なくありません。

人件費高騰の理由2:最低賃金の引き上げ

政府が格差是正や生活水準向上を目指して最低賃金を年々引き上げており、とくに中小企業や労働集約型の産業では大きな負担となっています。

人件費高騰の理由3:物価の上昇(インフレ)

エネルギーや原材料価格の高騰に伴い、企業は価格転嫁に苦戦しつつも、従業員の生活を守るため賃上げを迫られています。

人件費高騰の理由4:働き方改革

働き方改革による労働時間の短縮もコスト増につながっています。残業規制や有給取得の義務化により、限られた労働時間内で生産性を上げる必要がありますが、効率化が追いつかない場合は人員追加や外部委託が発生し、人件費が膨らんでしまうのです。

人件費高騰の理由5:グローバル競争の影響

海外企業の賃金水準は軒並み上がっています。そのため、国内の企業には優秀な人材をつなぎとめるために給与の引き上げが求められています。

AIの導入で本当に人件費を下げられる?

これまで人が行ってきた反復作業や単純業務をAIで自動化し、人手を減らせば、人件費を大幅に抑えることが可能です。とくに以下のような分野では、比較的容易にこれまで人が行ってきた業務をAIに任せることができるでしょう。

  1. 定型的な事務作業やデータ入力
  2. カスタマーサービス
  3. 在庫管理

1:定型的な事務作業やデータ入力

定型的な事務作業やデータ入力などのルーチン業務は、AIを活用することで自動化が可能です。たとえば、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールを導入することで、手作業による入力業務を削減し、工数を大幅に減らすことができます。

成功事例:株式会社NTTデータ

NTTデータでは、AIを活用したRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールを導入し、定型的な事務作業やデータ入力業務の自動化を推進しました。これにより、作業時間の大幅な短縮と人的ミスの削減に成功し、人件費の削減につながりました。

参考:NTTデータ「RPAツール WinActor」

2:カスタマーサービス

AIチャットボットの導入により、顧客からの問い合わせ対応を自動化し、24時間体制でのサービス提供が可能となります。これにより、オペレーターの負担を軽減し、人件費の削減と顧客満足度の向上を両立できます。

成功事例:ヤマト運輸株式会社

AIオペレーターを導入し、集荷依頼の対応を自動化することで、顧客対応にかかる人件費を削減しました。

参考:ヤマト運輸株式会社「ニュースリリース」

成功事例:株式会社LINE

エンジニアが生成AIを活用し、カスタマーサービスの効率化を図ることで、業務負担を軽減し、人件費の削減に成功しました。

参考:LINE Engineering「LINEにおけるチャットボットのアジア展開」

3:在庫管理

AIを活用したデータ分析により、在庫管理や需要予測の精度を向上させ、無駄なコストを削減できます。たとえば、AIによる需要予測を行うことで、在庫の最適化が可能となり、過剰在庫や欠品を防ぐことができます。これにより、在庫管理にかかる人件費や保管コストの削減が期待できます。

成功事例:アスクル株式会社

AI需要予測システム「ASKUL AI Demand Forecast」を導入し、物流センター間の在庫移動や補充管理を自動化することで、手作業による業務を約75%削減し、入出荷作業の工数を約30%削減しました。業務効率の向上と人件費削減に成功しています。

参考:ASKUL「物流センターと補充倉庫間の商品横持ち計画にAI需要予測モデルを活用」

AI導入のための現実的なプロセスと課題

AI導入を現実的に成功させるために、以下のプロセスと課題を押さえておきましょう。

導入プロセス

  • 業務の洗い出しと優先順位付け: 自動化可能な業務を特定し、効果の高いものから導入を検討します。
  • 小規模なプロジェクトからの開始: リスクを抑えるため、まずは小規模な範囲で導入し、効果を検証します。
  • 適切なベンダー選びと社内教育: 信頼できるAIベンダーの選定と、従業員への教育・研修が重要です。

課題と注意点

  • 初期導入コスト: AI導入には初期投資が必要であり、費用対効果を慎重に検討する必要があります。
  • 社内文化や従業員の抵抗: AI導入に対する従業員の不安や抵抗感を解消するためのコミュニケーションと教育が求められます。
  • セキュリティリスクとデータプライバシー: AIシステムの導入に伴う情報漏洩やデータの不正利用を防ぐための対策が必要です。 

AI導入に役立つおすすめのサービス

人件費削減に役立つAIを活用したサービスを厳選して紹介しますので、よかったらご検討ください。
※これらの製品情報の閲覧には「DXPOオンライン会員登録」が必要です。

(株)センクリード

Growdea-OCR

弊社独自技術によるAI-OCRエンジン

Growdea-OCRは、活字文字の読み取りに特化した弊社独自技術によるAI-OCRエンジンです。 これまでのAI-OCRエンジンのような大量の画像を登録する必要はありません。

(株)ジーライブ

GeeChat(ジーチャット)

社内ヘルプデスクに特化したチャットボット!

GeeChat(ジーチャット)は社内ヘルプデスクに特化したチャットボットです。 ChatGPTを独自の手法で活用しており、社内ヘルプデスクに特化させています。

ARアドバンストテクノロジ(株)

LOOGUE FAQ

AIで簡単・簡潔に問い合わせを自動化|AIチャットボット

LOOGUE FAQ(ローグ エフエーキュー)は簡単な設定とシンプルな操作画面で利用者の課題解決を促す、AIチャットボットです。

(株)クレスコ

AI×RPA「紙文書業務のプロセス自動化」

大量の紙文書業務を自動化し圧倒的な効率化を!

多くの紙文書は、自動化処理が難しい非構造化データを含みます。最新のAI技術とRPAを組み合わせることで、この課題を解決し、圧倒的な効率化を実現できます。

AI導入による人件費削減:まとめ

この記事ではAI導入による人件費削減について深く掘り下げました。

AI導入による人件費削減のメリットは、単にコストカットにとどまらず、業務の効率化や従業員のスキルアップ、新たなビジネス機会の創出といった広範囲にわたります。導入の初期コストや運用の難しさが障害となることもありますが、慎重に計画を立て、段階的に導入を進めることで、その効果を最大限に引き出すことができます。

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