
最先端を行く介護施設とは?
ロボット・ICTが介護現場へ与える可能性に迫る
宮城県 特養「まるめろ」様

宮城県仙台市の特別養護老人ホームまるめろ様は、従来型施設から未来型施設への変革に取り組まれており、その1番の柱として「ICT・介護ロボットの活用」を検討してこられました。今回は、見守りシステム「A.I.Viewlife(エイアイビューライフ)」を全居室に導入したきっかけや、導入後の変化についてお伺いしました。
みんなが集まり幸せになれる「未来型施設」の実現に向けて

私たち特別養護老人ホームまるめろは、法人として青森県むつ市で培ってきた45年のノウハウを集結し、介護サービス利用者だけではなく全世代が利用でき、地域の憩いの場になるような施設を目指し「未来型施設」をコンセプトに掲げ、2022年6月に新たにオープンしました。
「未来型施設」を実現するために、具体的には3本の柱を立てています。1つ目が「入居者も職員も心地よい場」、2つ目が「安心・安全の感染症対策」、そして3つ目が「ICT・介護ロボットの活用」です。
1つ目の「入居者も職員も心地よい場」については、コロナ禍で建設される施設だからこそ、入居者も職員も安心して日常生活を過ごせる場を作りたいという思いで、最新の設備とマニュアルを備えました。また、積極的にICTや介護ロボットなど最新の技術を活用する事で、介護に集中して時間をかけることができ、入居者の心地よさを保ちながら、職員も効率よく仕事をすることができます。
2つ目の「安心・安全の感染症対策」は、感染防止対策として陰圧室を設置し、職種・エリアごとに通用口を設けるなど、適切なゾーニングをすることで感染症流行下においてもケアを持続できる施設づくりを心掛けました。また、最新の換気機能付き空調システム、非接触自動ドアや自動手洗い・うがい器を館内各所に設置して、医師監修の感染症対策マニュアルのもと、日常生活の中で発生する感染リスクを最小限に抑えるための体制を整えています。
そして最後の「ICT・介護ロボットの活用」。すべての居室に見守りを支援するシステムを設置し、自動体位交換マットを活用する事で、夜間の不要な訪室をなくし入居者の安眠を妨げることもなく、夜勤職員の負担も軽減しています。また、居室には天井走行リフトを設置、入居者にも職員にも負担のかからない安全な移乗介助を行う事ができます。
館内全てに強固なIT環境を構築したことで、リアルタイムな情報共有はもちろん、すべてのケア記録を連動する事によりペーパーレスの実現を図っています。これからも最新技術を活用して、職員が専門性を十分に発揮する事ができる体制を構築して行きます。
「A.I.Viewlife」の導入を決めた理由から運用まで

未来型施設を実現させるための重要な柱である「ICT・介護ロボットの活用」について、現場職員を中心に、必要となる機能につき何度もみんなで会議をして、導入システムや介護ロボットの調査、イメージ作りを進めていた際に、A.I.Viewlifeさんのご提案を受け、私たちの必要とする機能や提供したい介護、イメージ等の条件にぴったり合ったため、導入を決めました。
会議を重ねていた中で、私たちが特に重視する「見守り機能」として、転倒を予防することや夜間に勤務する職員の負担を低減すること、データを活用して個人毎の生活機能レベルや睡眠状態を把握できること等の声が上がっていました。
A.I.Viewlifeには、この条件だけではなく、入居者の居室の様子を見ながら通話ができたり、ロボットによる自動の声かけ、職員同士の通話という「コミュニケーション機能」があることを知り、他のシステムにはない新しい機能と拡張性をもっている見守りシステムだと思ったことと、導入後も、不具合やトラブル対応等、一貫したサポート体制と保証がある点に安心をおぼえたのも導入を決めた大きな理由です。
A.I.Viewlifeの導入により、夜間勤務では、導入前は夜勤者が全ての居室の巡視を数回行っていたため、他の介助業務に支障がでることもありましたが、離れた場所からでも入居者の様子や呼吸状態、室音が確認できるようになり、以前は1時間以上かかっていた1回の巡視を15分程度で行うことができ、大きな業務改善を実現できています。
転倒予防については、床マットで端坐位と離床を検知させ職員が駆け付けていたため、転倒予防は実現できていませんでしたが、導入後はA.I.Viewlifeの録画・履歴データから転倒リスクの分析方法を教えていただき、転倒リスクの要因を解明して事前に対策をとることが可能になりました。
また、従来のナースコールでは音声だけで判断できないこともあり、必ず訪室して入居者へ声かけを行っていました。画像つきのナースコールに変わったことで、入居者の様子を確認しながら通話ができるようになり、お声かけも時間と動作検知に連動したシステムによる自動声かけを活用しています。
こうした機能は未来型施設には必要なシステムだと実感したので、既存施設への展開も検討しています。
ロボット・ICT技術導入をご検討されている施設様へ


介護ロボット・ICT技術の導入においては、導入したいシステムのイメージをできるだけ具体的に持つことをお勧めします。
イメージを持つことで、システムを選ぶうえで、何を優先するかが明確となり、数あるシステムからの選定ミスを回避できると思います。
現場の希望条件やイメージを満たすシステムが見つかった場合は、カタログや資料だけではなく、実際に施設内でデモストレーションを受けたり、可能であれば製品を動かすなどして実機に触ったりした方が良いと思いますし、その時点で不明な点がある場合は再検討された方が賢明だと思います。
A.I.Viewlifeさんは、国や東京都の支援を受けて研究開発をされており、高い技術力をベースとした新たな製品コンセプトを提案されています。
特にすごい機能だなと思ったのが、食堂やリビングに職員や入居者など複数の人がいる場合でも、動作を同時に検知して見守ることができることです。
当初は「複数の職員がその場所に居るのに何故見守りが必要なのか」わかりませんでしたが、現場の職員に尋ねたところ、介助作業をしながら他の多くの入居者を同時に見守るのはとても難しいことだと言われました。確かにそうです。ひとりの介助に集中していても、他の入居者をセンサーが見守ってくれているので安心して介助を進めることができます。
また、システムによる自動声かけ機能は、職員が対応しきれない作業を補うことを目的とされていて、入居者の動きを検知した場合や、あらかじめ設定した時間に自動でお声かけを行えます。お薬の時間やお食事の時間にとても役立ちますし、動きを検知した場合は「待っていて」といった音声で、転倒などの予防にも繋がります。
実際に運用してみて、現場の介護に大きな変化と効果を得ているからこそ、現場の職員と入居者の双方を見守ってくれるA.I.Viewlifeは、今後、介護ロボット・ICT技術を生かした未来型の施設を目指すほかの施設様にも、自信を持っておすすめできるシステムです。
施設情報
- 施設名
- 特別養護老人ホームまるめろ
- 住所
- 〒982-0805
宮城県仙台市太白区鈎取本町2丁目12-20 - 電話番号
- 022-797-0273
- サイトURL
- https://sendai-marumero.jp/

企業・製品情報
- 会社名
- エイアイビューライフ株式会社
- 住所
- 〒102-0092
東京都千代田区隼町2番13号 US半蔵門ビル201 - 電話番号
- 03-6261-6327
- 製品名
- A.I.Viewlife(エイアイビューライフ)
- サイトURL
- https://aiview.life/