「スマイルキッチン」を導入する前は、自分達ですべて調理をして、ご利用者様に食事提供を行っておりました。
そのため、調理担当者は、献立作成から食材の発注や仕入れ、調理まですべてを行わなければならず、業務負担がどうしても大きくなっておりました。
少しでも一人当たりの負担を軽減しようと、調理スタッフの増員のために求人募集をかけてみるものの、朝食・夕食の調理や仕込みを担当していただけるスタッフが、なかなか集まらず、今いる人員のなかでやりくりをする必要がありました。その結果、シフトや公休消化、有給取得など、職員にしっかり取得をさせたくても、どうしようもない状況が続き、労務管理の面でも頭を悩ませていました。

また、これは手作りならではのいい点でもあるのですが、レシピを統一していても、調理スタッフが変わることで、味付けに微妙な変化が出てしまい、味の均一化が難しくなってしまったり、ご利用者様の健康面を配慮した減塩食や刻み食など細やかな対応が多く発生しておりました。
「調理スタッフの働き方」と「ご利用者様の満足度向上」どちらも大切にしたい気持ちは、諦めきれず、どうにか両者のニーズに応えられないかと、施設長として頭を悩ませる日々が続いておりました。

課題解決に向けて、食事提供の方法を検討している中、セイブさんからHACCP認定工場の見学のお話を頂きました。実は、セイブさん以外にも何社か比較検討していたのですが、実際に調理されている工場や盛付室などを見学させていただいた事で、安心で安全な商品だと実感でき、導入前からポジティブな印象を持って施設での導入に向けて動けたと思います。

最終的にセイブさんを選んだ理由は、「担当してくださった営業の方が、商品に対して自信を持って提案をしてくださったこと」はもちろん「衛生管理が徹底されていること」、「コストバランスを含めた利用のしやすさ」そして「冷蔵庫からパックを取り出して湯煎やスチームコンベクションで温めるだけの簡単な調理方法」に魅力を感じたからです。

とはいえ、いままで全て手作りで提供していたので、一番こだわりを持って選定した点は「味」についてです。その点、地元企業であるセイブさんは、調理の基本となる調味料に地元の調味料を使用されており、慣れ親しんだ地元の味付けで作ってくださることを実感できた事が最大の決め手となり導入しました！

導入後、「味が良くなった、手作りよりおいしいね」というご利用者様からの声が多かったのが印象的です。

手作りの際に提供していた慣れ親しんだ献立だけでなく、「スマイルキッチン」を利用したことで、自分達だけでは思いつかなかったような、バリエーション豊かな献立や、各季節に応じた種類豊富な行事食も提供できるようになりました。
食事の時間のたびに、ご利用者様が笑顔でお食事をしている姿を見ると導入して本当によかったなと、嬉しくなります。

また、導入前に頭を悩ませていた雇用面についても、格段に改善されました！
クックチルのお惣菜を温めて盛り付けるだけの簡単な作業で食事を提供することができるようになったことで、調理専用のスタッフでなくても対応できるようになり、以前より多くの方に応募いただけるようになったんです。