情報漏洩しない・させない!企業が行うべき最低限の3つの対策

情報漏洩しない・させない企業が行うべき対策 ITインフラ・セキュリティ
ITインフラ・セキュリティ

現代の経営において、情報漏洩のリスクは企業の存続を脅かす重大な課題です。サイバー攻撃の高度化、内部からの不正行為、そして人為的なミスなど、情報漏洩の脅威は多岐にわたり、常に進化しています。情報漏洩が実際に発生した場合、企業は金銭的な損失を被るだけでなく、長年かけて築き上げた信頼を一瞬で失う可能性があります。

この記事では、情報漏洩を引き起こすリスクが高い「IT資産管理」に焦点を当て、情報漏洩を「しない・させない」ための具体的な方法と、実行に役立つITツールの例をご紹介します。

IT資産管理の重要性

IT資産管理とは、企業が所有するハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク機器などのIT資産を一元的に管理する活動のことです。適切なIT資産管理は企業の運用効率を高め、コストを削減し、コンプライアンスを確保するために不可欠です。適切なIT資産管理は情報漏洩対策の基盤となります。その理由は以下の通りです。

  • 可視性の向上:IT資産の所在や使用状況を把握することで、潜在的なセキュリティリスクを早期に特定できます。
  • セキュリティの強化:ソフトウェアのバージョン管理やパッチ適用状況を監視することで、脆弱性を迅速に修正し、外部からの攻撃を防ぐことが可能です。
  • コンプライアンスの維持:法規制や業界標準に準拠するために必要なデータを提供し、監査に備えるための基盤を整えます。

 IT資産管理のためのITツール導入

 IT資産管理のためにITツールの導入が重要な理由は以下の通りです。

  • 自動化による効率化とミスの低減:手動での管理は時間と労力を要するうえにミスを避けることができません。ITツールを使用することで資産の追跡やレポート作成を自動化し管理業務を大幅に効率化できます。また、手戻り作業の予防にもつながります。
  • リアルタイムのデータ提供:ITツールはリアルタイムで資産の状態を監視し、異常が発生した際には即座にアラートを発行することができます。これにより迅速な対応が可能となります。

 ITツールを活用し資産管理を効率化すれば、セキュリティが強化されます。ただし、IT資産管理はあくまで複数あるセキュリティ対策の一部にすぎません。情報漏洩のリスクを完全に防ぐためには、その他のセキュリティ対策も併せて実施する必要がありますので、その点にはご注意ください。

情報漏洩予防のための3つの対策

では、企業の情報を情報漏洩させないための代表的な3つの対策を紹介します。

対策1:ログ管理

ログ管理は情報漏洩対策の中核をなす重要な要素です。その目的は企業内でのデータアクセスや操作履歴を詳細に記録し、異常な活動を早期に発見することにあります。これにより内部不正やサイバー攻撃の兆候を迅速に察知し、適切な対策を講じることが可能です。ログ管理は、何がいつどのように行われたかを記録し証拠を確保することで、問題発生時の迅速な原因究明を可能にします。

操作ログを記録するメリット

  • 異常検知:通常とは異なる操作を即座に検知しアラートを発行することで、迅速な対応が可能です。
  • 業務効率の向上:業務に関係ない操作を監視し無駄な作業を削減することで、生産性を向上させます。
  • 状況の可視化:定期的なレポートを生成し、管理者による容易な状況の把握が可能です。またダッシュボードを活用してリアルタイムでの監視を実現します。

対策2:デバイス制限

デバイス制限によって、外部デバイスを通じての機密情報が不正に持ち出されるリスクを低減し、データ流出を防止します。

一般的なデバイス制限方法

  • 許可を限定する:業務上必要なデバイスのみを許可します。
  • 不要なデバイスの使用を禁止:不要なデバイスの使用を全面的に禁止します。
  • 読み取り専用:データの書き込みを制限します。

対策3:不正接続防止

不正接続防止は、外部から持ち込まれたPCやデバイスが企業ネットワークに接続されることを防ぐための対策です。ウイルスの持ち込みや不正な情報の流出を防ぐことができます

具体的な不正接続防止策

  • アンチウイルスソフトの導入:全てのデバイスに最新のアンチウイルスソフトをインストールすることで定期的なスキャンが可能です。
  • データ暗号化:機密情報を暗号化し、万が一の漏洩時にも情報を保護できます。

セキュリティは複数を組み合わせることが重要

代表的なセキュリティ対策について紹介しましたが、これらを単独で導入するだけでは不安が残ります。企業の情報漏洩を防ぐためには、前述の3つの対策に加えて、以下のセキュリティ対策も考慮することが重要です。

  • USBポートの制御
  • 二段階認証
  • ネットワークアクセスの制限

これらの対策をできるだけ多く取り入れることで、企業情報や顧客の個人情報をより安全に扱うことができます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

IT資産管理と情報漏洩防止のためのITツールの具体例

情報漏洩対策を効果的に実施するためには適切なITツールの導入が必要となります。ここでは2つのツールを具体例として紹介しましょう。。

System Support best1

(株)ディー・オー・エス

System Support best1

満足度業界No.1!機器管理/ログ管理/デバイス制御ほか搭載

SS1は満足度No.1*のIT資産管理ソフト。端末管理・ログ取得等業務効率化に役立つ機能を多数搭載しています。*ITreviewカテゴリレポート「IT資産管理」2023Spring

※この製品情報の閲覧には「DXPOオンライン会員登録」が必要です。

AssetView

 AssetViewはハードウェアやソフトウェアの詳細な情報を自動で収集することで詳細な資産の一元管理が可能です。またPCの操作ログを詳細に記録することで、不正な操作や異常な活動をリアルタイムで監視します。さらに外部デバイスの利用を細かく制御し、情報漏洩のリスク軽減が可能です。

IT資産管理を中核とした情報漏洩対策の重要性

まずは自社のIT資産状況を正確に把握し、どのようなリスクが存在するかを評価することから始めましょう。そして適切なITツールを選定し導入することで、情報漏洩リスクを大幅に軽減することができます。この記事をIT資産管理と情報漏洩対策の強化にぜひお役立てください。 

なお、新たなシステム導入やサービスの利用に関して稟議書が必要な場合は以下の記事を参考にしてください。

タイトルとURLをコピーしました