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不当表示を避ける!DX時代の広告戦略と信頼性アップの秘訣

広告・コンテンツ制作
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不当表示によるトラブルが発生すると、企業は多額の罰金やブランドイメージの低下など、大きな損害を受けるリスクがあります。

本記事では、不当表示の具体例と防止策をわかりやすく解説し、信頼性を高めるための広告戦略について考察します。

不当表示とは?

不当表示とは、商品やサービスに関する情報が実際の内容と異なり、消費者を誤解させる表現を指します。このような表示は景品表示法で厳しく規制されており、違反が判明すれば企業は法的な罰則を受ける可能性があります。

不当表示の種類と具体例

代表的な不当表示は以下のとおりです。

  • 優良誤認表示:実際よりも商品の品質や性能が優れているように見せる表示
  • 有利誤認表示:実際よりも価格や条件が有利であると誤認させる表示
  • 原産国や素材の誤表示:商品の原産地や素材について事実と異なる表示

いくつかの業界では多くの不当表示が発覚し、発覚した企業は大きなペナルティが科されています。

具体例1:健康食品や化粧品の広告

健康食品や化粧品分野では、科学的根拠のない効果を謳う不当表示が多く見られます。

  • 健康食品の例
    • “これを食べれば血糖値が下がる”
    • “がんを予防する効果”
    • 医薬品と誤認させるような表現(例:“医療レベルの効能”)
  • 化粧品の例
    • “幹細胞技術で肌が若返る”
    • “数分で肌がリフトアップ”

具体例2:不動産広告

不動産業界でも、不当表示が問題視されています。

  • 実際には契約できない“おとり物件”の広告。
  • 加工された写真で眺望や日当たりを実際より良く見せる手法。

具体例3:通信サービスの広告

通信業界では、消費者を引きつけるために実際以上の性能を示す広告が問題となります。

  • “常時最大速度で利用可能”という非現実的な速度表示。
  • 一部地域でしか利用できないサービスを全国対応であるかのように見せる表現。

不当表示が企業に与える影響

不当表示が発覚した企業の主な損失は下記となります。

1. 金銭的損失

まずは金銭的な損失です。不当表示が発覚すると、あらゆる面で金銭的なペナルティが発生する可能性があります。

  • 課徴金の支払い:違反による売上高の3%が課徴金として請求される可能性があります。過去の例として、マクドナルドが2,171万円、ジャパネットたかたが5,180万円の課徴金を科された事例もあります。
  • 広告・パッケージ変更費用:違法とされた広告や商品の変更に伴うコストがかかります。
  • 消費者への周知費用:違反を公表するための広報活動(例:新聞広告やWebページでの告知)を行わなくてはなりません。

参照:消費者庁「日本マクドナルド株式会社に対する景品表示法に基づく課徴金納付命令について

消費者庁「株式会社ジャパネットたかたに対する景品表示法に基づく課徴金納付命令について

2. 信用・ブランドイメージの低下

  • 消費者庁からの措置命令がWebサイトや新聞で公表され、周知されることで企業の評判やブランド価値が低下する可能性があります。
  • 消費者からの信頼喪失により、長期的な売上減少のリスクがあります。

3. 労働負担の増加

  • 違反商品の販売停止や回収のための人的コストがかかります。
  • 再発防止策や表示管理体制の見直しに伴う人的コストがかかります。

もちろんこれらの損失には、人件費など金銭的損失も発生します。

不当表示を防ぐための対策

それでは、不当表示を防ぐための対策をお伝えします。

1. 表示管理体制の整備

不当表示を防ぐためには、社内で明確な表示管理体制を整えることが第一歩です。具体的には、以下の対策が有効です。

  • 専門チームの設置:広告表現に特化した監査チームを設け、すべての広告表現が法令に準拠しているか確認します。
  • 法律の専門家によるチェック:自社内のリソースが不足している場合、外部の法律事務所や広告監査機関を活用して事前チェックを行う方法もあります。
  • 従業員教育:社内研修を通じて、景品表示法や広告規制の基本知識を社員全員に浸透させることが重要です。(たとえば、社員にオンラインテストを受けさせて法令知識を確認し、一定スコア未満の社員には再教育を実施する方法など)

2. 消費者の視点を取り入れる

消費者など「受け手」が広告表現をどのように捉えるかを考慮することは、信頼性を向上させるために欠かせません。

  • 消費者モニターの活用:広告内容が適切かどうかを消費者目線で評価するため、モニターを活用する企業が増えています。たとえば、新商品の広告キャンペーンをリリースする前にアンバサダーミーティングなど、大規模のモニターグループを対象に意見を収集し、誤解を招く表現がないか確認する方法があります。
  • フィードバックを活かす仕組み:消費者のフィードバックを迅速に収集し、広告改善に活かす「仕組み」も重要です。具体例として、Webサイトにリアルタイムのフィードバックフォームを設置し、広告表示に関する意見を迅速に分析する方法があります。

3. 透明性の確保

透明性のある広告表示は消費者の信頼を高めます。

  • データの公開:商品やサービスの性能を裏付けるデータを広告に明記します。たとえば、健康食品業界では「臨床試験結果」を公開することで、信頼性を向上させることができます。
  • 詳細情報の提示:必要に応じて、商品の製造工程や原材料の詳細情報をWebページで公開し、消費者が十分な情報を得られるようにします。

広告の専門家を活用しよう

専門家の力を借りることで、不当表示のリスクを大幅に低減できます。是非、広告代理店など専門企業をご検討ください。

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DX時代の信頼性ある広告戦略

不当表示に関するリスク対策は、以下のような手法とメリットがあります。

消費者との信頼関係を重視

DX時代では、透明性と誠実さが企業の競争力に直結します。

  • 双方向のコミュニケーション
    • ソーシャルメディアを活用して消費者との対話を深めます。
  • エビデンスマーケティング
    • 製品やサービスの性能の根拠を裏付けるデータを公開し、信頼性を高めます。

テクノロジーを活用した広告管理

AIやデータ解析を活用することで、広告内容の最適化と法令遵守を両立することができます。

  • AIによる広告審査
    • 自動で法的リスクをチェックし、不当表示を防ぐ仕組みを作ります。
  • 消費者データの分析
    • 消費者が求める情報を把握し正確な情報を提供します。

不当表示を防ぐために:まとめ

不当表示を防ぐためには、法令遵守だけでなく、消費者との信頼関係を築くことが欠かせません。表示管理体制の整備や広告内容の透明性向上、さらにはテクノロジーを活用した管理が企業のリスク軽減に役立ちます。消費者に誠実で信頼される企業を目指すことが、結果として透明性の高い広告戦略に繋がり、企業のサービスや製品イメージ向上に繋がることでしょう。

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