近年、EC市場が拡大していますが、自分たちで全ての業務を行うのではなく、通販代行サービスを導入している企業も増えています。自社での通販運営には多くのリソースや専門知識が必要であるため、外部サービスの力を頼る企業が多いのでしょう。この記事では、通販代行サービスを利用するメリットとデメリットをわかりやすく紹介します。
通販代行サービスの内容
まずは、通販代行サービスがどのような業務を受け持ってくれるのか、紹介します。通販事業にはさまざまな業務がありますが、通販代行サービスは一般的に以下のような業務を提供します。
- 商品の販売管理:商品のリスティング作成や出品、価格設定、在庫管理などです。
- 受注処理:顧客からの注文を受け付け、受注データを管理します。注文受付、支払い処理、注文確認、配送手配なども含まれます。
- 物流サービス:商品の梱包、出荷、そして配送です。
- 顧客サポート:電話やメールなどによる、顧客からの問い合わせへと対応を行います。
- マーケティング活動:商品のプロモーションやマーケティング活動を行ってくれる代行サービスも少なくありません。その場合、広告の作成や運用、キャンペーンの企画、SNSやメールマーケティングなども行います。
- 返品処理:顧客からの返品や交換に関する処理を行います。返品された商品の受け取り、検品、再在庫化などです。
このように通販代行サービスが扱う業務は、通販事業のほとんどです。ただし、これらの業務の全てを代行サービスに依頼するのではなく、業務の一部を委託している企業も少なくありません。自分たちでできる範囲は自分たちで行い、苦手な業務やノウハウがあまりない業務だけ委託するというケースです。
通販代行の導入で得られるメリット
通販代行の導入で得られる代表的なメリットは以下の3つです。
- 専門知識とノウハウの活用
- 時間と労力の節約
- グローバル展開の支援
専門知識とノウハウの活用
通販代行サービスは、商品の販売から物流、カスタマーサポートまでの幅広い専門知識を持っています。それらは、通販事業をスムーズに運営するためのノウハウであり、ベストプラクティスです。
もし、現在の自社が通販に関する知識もノウハウもない状況なら、自分たちだけで通販を行うのは難しいかもしれません。つまり、彼らの専門知識とノウハウを活用するためにサービスを利用するのは一つの手です。
また、通販代行サービスは常に最新のトレンドやテクノロジーを追い求めています。そのため、彼らに任せれば今の時代に沿った効果的なマーケティング戦略や販売促進活動を展開することも可能です。
時間と労力の節約
もしも自社だけで通販運営を行おうとすると、多くの時間と労力が必要です。一方、通販代行サービスに業務を委託すれば、通販運営のためにかかる負担を軽減することができます。通販業務の全般を委託するのではなく、自社にとって負担になる部分のみを委託すると、業務全体で考えた時の効率が良くなるでしょう。
たとえば、事務作業や倉庫管理などのバックオフィス業務や物流業務だけを、通販代行サービスに委託するような形です。
グローバル展開の支援
通販代行サービスの中には、国内だけでなく海外展開のサポートも提供している業者も少なくありません。国際物流や関税手続きなどが必要な海外展開には、さまざまな課題がありますが、課題を代行業者に解決してもらうことで、企業は海外市場へ進出することができます。
海外展開のサポートを行っている業者ならば、現地の市場や消費者のニーズにも精通しています。そのため、自分たちで努力して海外進出するよりも、成功する可能性が高まるのです。
通販代行サービスを利用するデメリット
通販代行サービスを利用するデメリットは、やはりコストです。どのようなコストがかかるのか、まとめましたのでご覧ください。
- 初期費用:一部の代行サービスプロバイダーでは、サービスの導入に際して初期費用を請求することがあります。初期費用とは、システムのセットアップやカスタマイズにかかる費用などです。
- 手数料:手数料の割合は契約によって大きく異なります。売上の数パーセントから数十パーセントまでと、非常に幅広いのでご注意ください。
- 在庫管理料:通販代行サービスを利用する場合のほとんどで、商品の保管や在庫管理を委託します。そのため、保管スペースの利用料や在庫管理システムの利用料などを、在庫管理料として支払う必要があります。
- 物流コスト:商品の梱包、出荷、配送など、それぞれの作業にコストが発生します。梱包材料費や配送手数料なども含まれます。
- 返品処理費用:顧客からの返品や交換要請があった場合の対応にも、コストがかかります。
- 追加サービス料金:その他にもプロモーション活動やコンサルティング費用など、さまざまな形で費用が発生する可能性があります。
これらのコストは、代行サービスプロバイダーや契約内容によって大きく異なります。企業が代行サービスを検討する際には、契約条件や料金体系を十分に確認し、自社の予算やニーズに合ったプロバイダーを選択することが重要です。
通販代行サービスの料金形態
では、通販代行サービスの料金形態を見てみましょう。多くの通販代行サービスでは、複数の料金形態が用意されています。主に3つの料金形態が提供されていますので、利用するサービスを検討する際は、自社の予算と利用したいサービスをよく検討して料金形態を選択するのがポイントです。
月額固定型
あらかじめ決められた金額を毎月支払う料金形態です。ランニングコストを定額にできるため、予算管理をしやすい点がメリットです。ECサイトの制作や保守運用のように、事前に工数を予測できる代行サービスにおいて用いられています。
成果報酬型
ECサイトの売上に対して一定のパーセンテージで報酬を支払う料金形態です。月額固定費が発生せず、売上に応じた金額を支払うため、閑散期に利益を圧迫するリスクを軽減できます。ただし、取り扱う商品数やサイトの規模によって報酬の割合が変動するシステムもあるため、事前にしっかり確認しておくべきです。
月額固定+成果報酬型
この月額固定+成果報酬型のサービスが、もっとも一般的な料金形態です。固定費は低めに設定されており、成果報酬の部分がメインとなっています。
さまざまな工程にわたっての業務をまとめて委託する場合は、「事前に工数を計算できる部分」と「受注件数によって工数が変動する部分が」セットとなるため、この料金形態になりやすいのです。
おすすめの通販代行サービス
おすすめの通販代行サービスをご紹介します。導入を予定しているのであれば、まずは以下のサービスからご検討ください。
※これらの製品情報の閲覧には「DXPOオンライン会員登録」が必要です。
(株)キャトル・ペンシー
EC業務支援代行
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まとめ
通販代行サービスの利用におけるメリットとデメリットを紹介しました。これから通販サイトを立ち上げるのであれば、この記事で紹介したメリットとデメリットを天秤にかけ、代行サービスの活用を検討してみてください。ここでの内容が少しでも参考になれば幸いです。