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人材育成を実現するための5つの課題と活用できるフレームワーク

人材育成を実現するための5つの課題:人が育たないのは「組織文化」が原因 採用・研修ソリューション
採用・研修ソリューション

現在、あらゆる業界で「人手不足」の課題が持ち上がっていますが、同時に「人が育たない」と多くの組織が人材育成に関する課題に直面してもいます。人材育成は、企業が存続していくために不可欠な要素ですが、何もアクションを起こさずに勝手に従業員たちがスキルアップするはずはありません。企業側から、人材育成のための施策が必要なのです。この記事では、人材育成のための課題を取り上げ、活用できるフレームワークを紹介します。

人が育たないのは組織文化に原因がある

人材育成を実現するための5つの課題:人が育たないのは「組織文化」が原因

企業内で人が育たない原因は複数ありますが、最も大きな原因と考えられるのは企業の組織文化です。組織文化が人材育成を妨げる要因は複数あります。

人材育成が後回しになっている

まず、上層部の意識や優先順位が、従業員の成長や学習に対する支援よりも他の事柄に向けられている場合があります。たとえば、目先の売上や利益です。もちろん企業にとっての売上や利益は生命線ですから非常に重要ですが、それらばかりに意識を向けていては人が育つはずはありません。

失敗を許容できる組織文化を

また、組織内でのコミュニケーションやフィードバックの不足も育成の障害となります。さらに、失敗を許容しない文化や、従業員がリスクを取ることをためらう雰囲気がある場合、新しいアイデアやスキルの獲得に対する意欲を削ぐ恐れがあるでしょう。

組織文化が育成を妨げている企業の従業員は成長の機会を見出せず、モチベーションが低下し、結果として組織全体の成果にも影響を及ぼす可能性があります。当然、離職率が高まる原因にもなってしまうのです。

人材育成を実現するための5つの課題

人材育成を実現するための5つの課題

では、人材育成のために企業や組織が取り組まなくてはならない課題は何でしょうか。ここでは、以下の5つの課題を提示します。

  • 認識の欠如に気付く
  • リソース不足を解消する
  • フィードバック不足を解消する
  • 個々のニーズを尊重する
  • 個々の目標を明確にする

課題1:認識の欠如に気付く

最も重要な課題はこちら、組織が人材育成の重要性を十分に理解していないことです。まずは、こちらを解消しなければ話が進みません。

人材育成は、従業員の能力やモチベーションを向上させ、組織全体の生産性や競争力を高めるために欠かせないものです。しかし、上級管理職や組織全体の意識が低い状態では、十分なリソースが割り当てられず、育成プログラムの実施や従業員の成長が阻害されます。組織全体が人材育成に対する認識を高め、それを組織文化に浸透させることが必要です。

認識の欠如に気付く

課題2:リソース不足を解消する

人材育成には適切な時間、資金、専門知識が必要ですが、これらが不足している場合があります。とくに中小企業や予算の限られた組織では、人材育成に充てるリソースが不足していることが多いです。従業員のスキルアップや成長の機会が制限されてしまうと、結果として組織の競争力が低下する恐れがあります。

人材育成には、適切なリソースの投入が不可欠です。組織は予算を確保し、従業員のためのトレーニングや教育プログラムを充実させることが重要です。また、時間の制約がある場合は、効率的な育成プログラムを設計し、従業員の成長に最適な方法を見出す必要があります。さらに、専門的なトレーニングの提供や外部の教育機関との連携も検討することで、組織の人材育成に新たな可能性を開くことができます。

課題3:フィードバック不足を解消する

上司や同僚からのフィードバックが不十分であったり、適切な形で提供されないことが課題となります。これにより、従業員は自己成長の方向性を見失いやすく、成長の機会を逃すことがあります。

組織はフィードバック文化を醸成し、従業員が適切な指導や支援を受けられる環境を整えることが重要です。定期的なパフォーマンスレビューやフィードバックセッションを導入し、従業員とのコミュニケーションを促進することで、フィードバックの質と量を向上させることができます。また、上司や同僚がフィードバックを提供するためのトレーニングやガイドラインを提供することも有効です。

さらに、組織は従業員のフィードバックを受け入れる文化を育成する必要があります。従業員が率直な意見や提案を行える環境を整えることで、組織全体の改善と成長を促進することができます。フィードバックが双方向で行われることで、従業員は自己成長のための具体的な方向性を得ることができ、結果として組織全体の成果にも貢献することができるでしょう。

フィードバック不足を解消する

課題4:個々のニーズを尊重する

従業員一人ひとりの能力や成長のペースは異なるため、一律のトレーニングや育成プログラムでは、個々のニーズに十分に対応することができません。組織は従業員の個々の能力や志向を理解し、それに基づいたカスタマイズされた育成プランを提供することが重要です。

この課題を解決するためには、まず従業員のニーズを正確に把握することが必要です。個々の従業員と定期的に対話し、彼らのキャリア目標や学習の優先度を理解することが重要です。また、従業員のスキルや成長のポテンシャルを評価し、それに基づいてカスタマイズされた育成プランを策定することも重要です。

さらに、組織は多様な育成方法やリソースを提供することで、従業員の多様なニーズに対応することができます。オンライン学習プラットフォームや外部のトレーニングプログラム、コーチングやメンタリングなど、さまざまな育成手法を組み合わせることで、従業員が自分に最適な学び方を選択できるようになります。

課題5:個々の目標を明確にする

従業員が自己成長やキャリアパスを見出すためには、明確で具体的な目標が必要ですが、現実にはそれが欠如していることが多々あります。組織は従業員との対話を通じて、個々の目標や志向を明確化し、それに基づいた育成計画を策定することが重要です。

従業員が目標を持ち、それに向かって成長するためには、組織が彼らとの対話を促進し、目標設定のプロセスを支援することが不可欠です。この対話を通じて従業員の個々の目標や志向を理解し、彼らが自分自身のキャリアパスを見出せるような環境を整備することが重要です。

人材育成のためのフレームワーク

人材育成のための考え方として役立つフレームワークを3つ紹介します。

  1. SMARTの法則
  2. 70:20:10フレームワーク
  3. 思考の6段階モデル

フレームワーク1:SMARTの法則

SMARTの法則は、従業員たちに目標設定をさせる際に有効なフレームワークです。各々に目標を設定させる際には、曖昧な目標ではなくSMARTの法則に沿った形で設定してもらいましょう。

SMARTの法則とは、より意味のある目標にするための指標です。

  • S(Specific):目標はできるだけ具体的であるべき
  • M(Measurable):目標は達成されたかどうかの測定が可能であるものにする
  • A(Attractive):自分で「達成したい」と思える目標にする
  • R(Realistic Result-oriented):目標達成が現実的なものであるべき
  • T(Time-bound):目標達成までの期限をきちんと決める

SMARTの法則に沿った目標を立てることで、従業員たちは自分で立てた目標に向けて努力しやすくなります。目標に向けての努力は、自然と「育つ」ための努力にもなるでしょう。

フレームワーク2:70:20:10フレームワーク

70:20:10フレームワークとは、人が成長するために必要な要素の割合を示したものです。

  • 70%:直接的な経験
  • 20%:他者からのアドバイス
  • 10%:研修や読書からの学び

たとえば、どれだけ研修をしたり、上司からのアドバイスを得たりしても、成長を促す要素の30%までしか得ることはできません。実際に自分で経験をして得るもののほうが、成長につながる割合は圧倒的に高いのです。言葉で説明した後に、必ず従業員たちに実際にやらせることが肝心です。この意識を管理者側と従業員側で共有できると、より身のある教えになりやすいでしょう。

フレームワーク3:思考の6段階モデル

思考の6段階モデルとはブルームの教育目標分類(従来型)を基にした、相手のレベルに合わせた指導を行うフレームワークです。基本も理解していない相手に高レベルな話をしても通じるはずはありません。また、逆にかなり高い理解を持っている相手に基本的な話をしても、それは双方にとって時間の無駄でしかないでしょう。より効率的な指導をするための指標だと考えてください。

レベル内容
レベル1:知識事実、言葉を知っている
レベル2:理解内容を理解し、自分の言葉で説明できる
レベル3:応用知識を別の場面でも応用できる
レベル4:分析問題を細かく捉えて思考できる
レベル5:統合さまざまな概念を統合させて新たなものを生み出せる
レベル6:評価価値を正しく評価できる

知識がなければ、理解はできません。また、応用のためには知識と理解の両方が必要です。さらに、分析をするためには知識、理解、応用の全てができている必要があります。

このように特定のレベルの話をするためには、そのレベルより下の内容を全て理解している必要があると考えるのが、この思考の6段階モデルです。指導する立場の管理者は、相手の従業員がどのレベルにいるのかを考えて指導すると、より意味のあるものになるでしょう。

フレームワークを活用する際の注意点

ここで紹介した代表的な3つのフレームワークは、すべての環境で効果を発揮するわけではありません。自分たちの職場、自分たちが抱えている従業員たちを育てるためには、どのフレームワークを活用すれば良いのか、よく考えてから活用することをおすすめします。

人材育成のためのおすすめサービス

人材育成のためのおすすめサービス

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まとめ

この記事では人材育成に関する課題を取り上げました。人材育成の実現には、これらの課題に対する解決策の探求が不可欠です。組織は認識を高め、適切なリソースを割り当て、フィードバック文化を醸成し、個々のニーズを考慮した育成プランを策定し、明確な目標を設定することで、効果的な人材育成を実現することができます。

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