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情報漏洩のリスクと具体的な被害は?情報流出した企業はどうなる?

情報漏洩のリスクと具体的な被害は?情報流出した企業はどうなる? ITインフラ・セキュリティ
ITインフラ・セキュリティ

頻発する情報漏洩事件の対策には、どのように取り組めば良いのでしょうか。情報漏洩事件は企業への信頼を大きく毀損し顧客離れを引き起こすなど、情報漏洩によって企業が被る被害には甚大なものがあります。

この記事の目的は情報漏洩のリスクと具体的な被害事例を解説することで、情報漏洩に対する予防対策立案のヒントを提供し、その上で情報漏洩対策に役立つ製品を紹介します。

情報漏洩の6つのリスク

主要な情報漏洩のリスクとして、以下のようなものをあげることができます。

情報漏洩のリスク1:内部からのリスク(インサイダーリスク)

  • 悪意をもった従業員による漏洩:データや情報にアクセス可能な従業員が、故意に情報を外部に漏洩させる場合です。機密情報の持ち出しや不正使用が含まれます。
  • 無意識な従業員のミス:従業員がうっかりと誤って機密情報を外部に送信したり、USBメモリに保存したデータを紛失したりする場合です。

情報漏洩のリスク2:外部からのリスク

  • サイバー攻撃:ハッカーはハッキングやフィッシング攻撃によってシステムに侵入後、データを盗むことができます。
  • ソーシャルエンジニアリング:ソーシャルエンジニアリングとは技術的な手段ではなく、人間の心理的な弱点や行動の隙につけ込んで重要な情報を不正に入手する手法のことです。たとえば関係者や権威ある立場の人物になりすまして情報を聞き出す「なりすまし」の手法があります。

情報漏洩のリスク3:技術的なリスク

  • セキュリティの脆弱性:アプリケーションやクラウドプラットフォームなどのソフトウェアのセキュリティ上の脆弱性により、悪意ある第三者がシステムに不正アクセスすることが可能です。
  • ソフトウェアの設定ミス:ソフトウェアの設定が誤ることで、外部からデータが容易にアクセス可能になることがあります。

情報漏洩のリスク4:モバイルデバイスやIoTのリスク

  • モバイルデバイスの紛失や盗難: スマートフォンやタブレット、ノートPCが紛失・盗難された場合、その内部に保存された機密情報を盗むことが可能です。
  • IoTデバイスのセキュリティ不足:IoT機器のセキュリティ上の脆弱性により、外部からの侵入やデータ漏洩のリスクが高まります。

情報漏洩のリスク5:物理的なリスク

  • 紙ベースの資料の紛失や盗難:紙媒体で保存した機密情報は外部に持ち出すことが可能です。また処分が不適切で情報が漏洩する場合もあります。
  • アクセス制限の不備:オフィスやデータセンターに不正に侵入し、情報を物理的に盗むことが可能です。

情報漏洩のリスク6:サードパーティや委託業者に関するリスク

  • 委託先のセキュリティ対策不足:業務を外部に委託している場合、委託先のセキュリティ対策が不十分であれば、情報漏洩のリスクが高まります。
  • 共有ネットワークの使用:複数の企業が共有しているネットワークやシステム上で、対策が十分でない場合、データを盗むことが可能です。

情報漏洩事件の被害事例

情報漏洩による企業が受けた被害には、以下のようなものがあります。

情報漏洩の被害事例1:ベネッセコーポレーション

ベネッセコーポレーションで約2,070万件の顧客情報が流出し、名簿業者に売却されました。これにより顧客のプライバシーが侵害され、迷惑メールや詐欺などの二次被害が発生したと考えられています。

企業の信頼性が大きく損なわれたことにより、多額の損害賠償や顧客離れによる経済的損失が発生しました。

参考:日本経済新聞「ベネッセ、情報漏洩で顧客に200億円分の補償」

情報漏洩の被害事例2:岡山県精神科医療センター

岡山県精神科医療センターでも最大約4万人分の患者の個人情報が流出した可能性があり、とくに精神科の患者情報という機微な情報であることから、プライバシーの深刻な侵害がおきました。

患者の信頼喪失や風評被害などの二次的な影響も懸念されます。

参考:岡山県精神科医療センター「患者情報流出等について」

これらの事例から情報漏洩は個人のプライバシー侵害、企業の信頼性低下、経済的損失、法的責任など、多岐にわたる深刻な被害をもたらすことがわかります。

また、直接的な被害だけでなく、風評被害や二次被害のリスクも高く、長期的な影響への考慮と対策が必要です。

おすすめ情報漏洩対策ツール

情報漏洩対策の実行のためには、目的に応じた情報漏洩対策ツールの導入が有効です。ここでは実績のある情報漏洩対策ツールを紹介します。
※これらの製品情報の閲覧には「DXPOオンライン会員登録」が必要です。

(株)スタメン

漏洩チェッカー

クラウド型IT資産管理、情報漏洩対策ツール

人的ミスなど内部からの情報漏洩を防ぐために、社用PCの管理・監視を行い、 管理工数の効率化、情報漏洩対策を支援するクラウドセキュリティサービスです。

アイマトリックス(株)

マトリックスエージェント

セキュリティーと利便性を両立する脱PPAPの最適化

マトリックスエージェントはメール・添付ファイルを安全に送信するためのサービスです。 漏えいや攻撃の危険性がある暗号化ZIPファイルでの運用(PPAP)からの脱却に貢献します。

まとめ:長期的な視点での情報漏洩対策の重要性

長期的な視点で情報漏洩対策に取り組むことは、企業の持続可能性を維持するための堅牢な基盤となる活動になります。短期的な対策では場当たり的なリスク軽減しか期待できず、潜在脅威への対応が遅れる可能性に備えることが必要です。

持続的なセキュリティ対策は技術の進化に対応しつつ、従業員教育や体制整備を含む全体的なリスクマネジメントを強化します。これにより企業は漏洩を未然に防ぎ、顧客や取引先からの信頼を維持し続けることができるのです。

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