デジタルマーケティングの世界では、常に新しいトレンドや技術が登場しています。とくに近年では、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の台頭により、マーケティングの手法も大きく変わってきました。その中で、「メールマーケティングはもう古い」という声も聞かれるようになっています。しかし、果たして本当にそうなのでしょうか?この記事では、メールマーケティングの現状と、SNS時代でも効果を発揮するメールマーケティングの手法について解説します。
メールマーケティングの現状
まず、メールマーケティングの現状を見てみましょう。多くの企業が未だにメールマーケティングを重要なマーケティング手法として利用しています。実際のところ、メールマーケティングは高いROI(投資対効果)を誇る手法であり、適切に実施すれば強力なツールです。
たとえば、Statistaの調査によると、2021年には全世界で約4億人以上のメールユーザーが存在し、2025年までにはこの数がさらに増加すると予測されています。また、DMA(Direct Marketing Association)の報告では、メールマーケティングのROIは、平均で1ドルの投資に対して36ドルのリターンがあると言われています。
これらのデータは、メールマーケティングが依然として有効な手法であることを示していると言えるでしょう。
メールマーケティングのメリット
メールマーケティングには、SNSにはないいくつかのメリットがあります。
- ターゲティング精度の高さ
- ROIが高い
- 受信者のエンゲージメントの質が高い
ターゲティング精度の高さ
メールマーケティングのメリットのひとつが、ターゲティング精度の高さです。メールは、受信者の過去の行動や興味に基づいて非常にパーソナライズされたメッセージを送信することができます。その結果、受信者のエンゲージメントを高め、コンバージョン率を向上させることができます。
ROIが高い
メールマーケティングは、比較的低コストで実施できる手法です。送信費用が非常に低いのは大きな特徴で、とくに大規模なリストに対して大量のメールを送信する場合、そのコスト効果は非常に高くなります。また、前述したようにメールマーケティングのROIは非常に高く、他のマーケティング手法と比較しても優れています。
受信者のエンゲージメントの質が高い
メールは、受信者が自発的に購読を選択することが多いため、受信者のエンゲージメントの質が高いと言えます。メールの開封率やクリック率はSNSの投稿よりも高く、受信者が実際に興味を持っている情報を提供することで、より深い関係を築くことが可能です。
SNS時代でも効果的なメールマーケティングの手法
SNS時代と言われる現代においても効果的なメールマーケティングを実現するためには、いくつかの重要な手法を採用する必要があります。ここでは代表的な3つの手法を紹介しましょう。
- データドリブンなアプローチ
- セグメンテーションとパーソナライゼーション
- リマーケティングキャンペーンの実施
効果的なメールマーケティングの手法1:データドリブンなアプローチ
データドリブンなアプローチは、メールマーケティングの効果を最大化するために非常に重要です。AIと機械学習を活用することで、受信者の行動パターンを分析し、最適なタイミングで最適なメッセージを送信することが可能になります。メールの開封率やクリック率の大幅な向上が期待できます。
効果的なメールマーケティングの手法2:セグメンテーションとパーソナライゼーション
効果的なメールマーケティングには、受信者を適切にセグメント化し、それぞれのセグメントに対してパーソナライズされたメッセージを送ることが欠かせません。たとえば、購買履歴やウェブサイトでの行動データを基に、特定の商品に興味を持つ可能性が高い受信者に対して、関連する商品情報を提供すると効果的です。
効果的なメールマーケティングの手法3:リマーケティングキャンペーンの実施
リマーケティングキャンペーンは、過去にウェブサイトを訪れたが購入に至らなかったユーザーや、カートに商品を入れたが購入を完了しなかったユーザーに対して、再度アプローチするための手法です。この手法を用いることで、購入意欲の高いユーザーを再度ターゲットにすることができ、コンバージョン率を向上させることができます。
メールとSNSの連携
メールマーケティングとSNSを組み合わせることで、さらに効果的なマーケティング戦略を構築することができます。
クロスチャネルマーケティング
クロスチャネルマーケティングの大きなメリットは、異なるチャネルを通じて一貫したメッセージを伝えることができる点です。たとえば、メールで送ったキャンペーン情報をSNSでもシェアすることで、より多くのユーザーにリーチすることができます。
コンテンツの一貫性と相乗効果
メールとSNSのコンテンツに一貫性を持たせることでブランドの認知度を高め、ユーザーの信頼を築くことができます。また、SNSでのフィードバックを基にメールの内容を最適化するなど、両者の相乗効果を活かすことで、より効果的なマーケティングが可能になります。
実践的な連携方法
キャンペーンやプロモーションの具体的な連携方法として、SNSでのフォロワーをメールリストに誘導するキャンペーンを実施したり、メールでのプロモーションをSNSで告知するなどがあります。そうすることで両方のチャネルからのトラフィックを増やし、コンバージョン率を向上させることが可能です。
効果的にメールマーケティングを行うためのおすすめサービス
もしも自社だけでは、効果的なメールマーケティングが難しいのであれば、外部サービスの力を借りる手もあります。おすすめのサービスを紹介しますので、よかったらご検討ください。
※これらの製品情報の閲覧には「DXPOオンライン会員登録」が必要です。
(株)ジーニー
GENIEE MA(toB)
シンプルで成果の出るマーケティングオートメーション
Webブラウザ、アプリ、直接の接点で取得できる見込み顧客の情報を管理/分析し、集客から販売促進までの施策をワンストップで実行する、データドリブンのマーケティングを実現します。
(株)シャノン
シャノンマーケティングプラットフォーム
リードの獲得から買う気の引き上げまでを一気通貫で実施
デジタル、アナログを問わず一元管理されたリードの行動履歴にもとづいて「認知」「興味関心」「比較検討といったフェーズを管理。買う気を引き上げる施策を自動実施し、商談を増やします。
(株)LOM
web集客戦略コンサル
集客・案件化率向上を達成することを目的とします
webサイト制作や便利なツールは多くありますが、一つひとつの施策に対しての効果検証まで設計するには時間も人材も必要になります。LOMなら仮説設計から検証まで一気通貫で対応可能です。
SNS時代のメールマーケティング:まとめ
この記事では、メールマーケティングの現状と、SNS時代における効果的なメールマーケティングの手法について紹介しました。メールマーケティングは依然として高いROIを誇る強力な手法であり、適切に実施すればSNSと連携することでさらに効果を高めることができます。今後もメールマーケティングの最新技術やトレンドに注目し、効果的なマーケティング戦略を構築していきましょう。
なお、新たなシステム導入やサービスの利用に関して稟議書が必要な場合は以下の記事を参考にしてください。