従業員エンゲージメント向上のために管理者が持つべき8つの意識とは

人事・労務システム
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従業員エンゲージメントとは従業員が企業への愛着を持ち、仕事に誇りとやりがいを持つことです。従業員エンゲージメントが高い組織は離職率が低くなるだけではなく、生産性や士気が上がり、労働力も安定します。

では、従業員エンゲージメントを向上させるために、管理者はどのような意識を持つことが大切なのでしょうか。当記事では、従業員エンゲージメントの向上のために管理者が持つべき8つの意識をご紹介します。

従業員エンゲージメント向上のために管理者が持つべき8つの意識

従業員エンゲージメントの向上のために管理者が持つべき8つの意識とは以下のとおりです。

  1. 信頼関係の構築
  2. 従業員の成長のためのキャリアパスをサポート
  3. チームワークを促進
  4. 公正かつ透明な評価制度の確立
  5. 組織全体の改善を促進
  6. 従業員の声を聞く
  7. 定期的なエンゲージメント調査の実施
  8. ポジティブな労働環境の構築

1:信頼構築の構築

信頼構築の構築
  • フィードバックの透明性:従業員に対してフィードバックを適時かつ透明に提供することで、信頼関係を築きます。
  • 継続的なコミュニケーション:定期的なコミュニケーションを通じて、従業員が抱える問題やニーズを共有します。

フィードバックの透明性

従業員との間に信頼を構築するために、誠実で公正な対応を心がける必要があります。とくに、フィードバックの透明性は不可欠です。適切かつ透明なフィードバックを提供することで、従業員は組織に対して安心感を抱き、協力意欲が高まります。

継続的なコミュニケーションの確立

定期的な対話を通じて従業員とコミュニケーションを深め、彼らの悩みや不安を理解し解消することで、信頼関係が一層深まります。管理者の側からが従業員と信頼関係を築こうと真摯に向き合うことで、組織全体がより健全かつ協力的な雰囲気に包まれやすくなります。

2:従業員の成長のためのキャリアパスをサポート

従業員の成長のためのキャリアパスをサポート
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  • 個々のスキルや目標の理解:従業員の個別の能力や目標を理解し、それぞれに基づいたサポートを提供します。
  • 成長計画の策定:各従業員に合わせた成長計画を策定し、キャリアの発展をサポートします。

個々のスキルや目標の理解

従業員一人ひとりの強みや志向を把握し、彼らがどのような成長を望んでいるのかを把握することで、より効果的なサポートが可能となります。これにより、従業員は自身の能力や目標に向けて効果的に働くことができ、仕事へのモチベーションも向上します。

成長計画の策定

一般的な統一の計画ではなく、各従業員に合わせた個別の成長プランを立てることが必要です。これにより、従業員は自分のキャリアに合ったスキルや知識を着実に磨くことができ、組織との一体感を感じるでしょう。また、成長への具体的な道筋が提示されることで、将来への展望が明確になり、エンゲージメントが促進されます。最後に、管理者の側から積極的にキャリアアップの機会を提供することも大切です。

3:チームワークを促進

チームワークを促進
  • コラボレーションと仕事の意義を伝える:チームワークを促進し、従業員が仕事に意味を見出せるような環境を構築します。
  • チームビルディングの促進:チームビルディングイベントや活動を通じて、チームメンバーの結束を強化します。
  • プロジェクトの目的と個人の貢献の関連性の強調:従業員がプロジェクトや目標に対して自身の貢献度を理解できるようにサポートします。

コラボレーションと仕事の意義を伝える

コラボレーションと仕事の意義を強調することが不可欠です。従業員同士が情報を共有することで生まれる協力の中で、仕事に対する意義を見出すことができます。

チームビルディングの促進

定期的な協力強化イベントやチームビルディング活動を導入し、従業員同士の結束を深めることが求められます。これにより、単なる仕事以上の価値を感じることができ、エンゲージメントが向上します。

プロジェクトの目的と個人の貢献の関連性の強調

従業員自身が組織の大きな目標やプロジェクトにどのように貢献しているのかを理解することで、仕事に誇りを持ち、モチベーションが向上します。管理者はこの関連性を明確に伝え、各従業員が自らの貢献度を実感できるようサポートすることが求められます。

4:公正かつ透明な評価制度の確立

公正かつ透明な評価制度の確立
  • それぞれの役割への感謝の表明と報酬の提供:従業員の成果に対して感謝の意を示し、適切な報酬を提供します。
  • 従業員の功績を公正に認める仕組み:公正かつ透明な評価制度を確立し、功績を適切に評価します。

それぞれの役割への感謝の表明と報酬の提供:

従業員が優れた成果を上げたとき、その努力と貢献に感謝の意を示すことは重要です。同時に、適切な報酬を提供することで、彼らのモチベーションを更に引き上げ、将来への意欲を促進します。

従業員の功績を公正に認める仕組み

従業員の功績を公正に認める仕組みを構築することも欠かせません。公正かつ透明な評価制度が確立されれば、従業員は自身の努力や貢献が適切に評価されていると感じてモチベーションが高まります。

5:組織全体の改善を促進

組織全体の改善を促進
  • 新しいアイデアの尊重:従業員の新しいアイデアや提案を歓迎し、実現の可能性を検討します。
  • 失敗からの学びと改善:失敗を恐れず、その経験から学び、組織全体の改善を促進します。

新しいアイデアの尊重

変化に適応し、柔軟性を持つことが重要です。従業員が新しいアイデアや提案を積極的に出し合える環境を作ることで、組織は常に新しい視点やアプローチを取り入れることができます。従業員の側では自らのアイデアに誇りを持ち、仕事に対する意欲が高まります。

失敗からの学びと改善

失敗は成長の機会です。組織全体で失敗から得た知識を共有し、同じミスを繰り返さないように改善策を模索することで、組織は持続的に進化し続けることができます。このような柔軟性と学びの文化が根付いた組織は変化に対して迅速に対応できるため、従業員は意欲的なチャレンジをしやすくなります。

6:測定と改善従業員の声を聞く

測定と改善従業員の声を聞く
  • フィードバックの受け入れ:従業員からのフィードバックを真摯に受け入れ、必要に応じて組織の方針やプロセスを調整します。
  • 従業員の声の収集と分析:定期的なフィードバックセッションやアンケートを通じて、従業員の声を収集し、分析します。

フィードバックの受け入れ

管理者は従業員とのコミュニケーションを通じて得られるフィードバックを大切に受け入れることが求められます。従業員からの意見や提案に耳を傾け、それを真摯に受け止めることで、従業員は自身の声が組織に届いていると感じ、エンゲージメントが向上します。

従業員の声の収集と分析

定期的なフィードバックセッションやアンケートを通じて、従業員の意見や感想を収集し、これをデータとして分析します。こうした分析は、組織がどの分野での改善が必要なのかを把握できるだけではありません。従業員が組織の方向性に影響を与えられることで、彼らのエンゲージメンを高める効果もあります。

7:定期的なエンゲージメント調査の実施

定期的なエンゲージメント調査の実施
  • 従業員の意見やモチベーションの変化を把握:定期的なエンゲージメント調査を実施し、従業員の意見やモチベーションの変動を把握します。
  • 調査結果をもとにした改善プランの策定:調査結果を基に、具体的な改善計画を策定し、従業員エンゲージメントの向上に努めます。

従業員の意見やモチベーションの変化を把握

定期的なエンゲージメント調査を通じて、従業員が現在どのように組織に関与しているか、どのようなニーズや懸念があるかを正確に把握することが可能です。調査を定期的かつ継続的に行うことで、変動する状況にも柔軟に対応し、効果的な改善策を導き出すことができます。

調査結果をもとにした改善プランの策定

従業員の声を収集し、それをデータとして分析した結果を元に、組織は具体的かつ効果的な改善計画を立てることが求められます。特定の課題や不満点に対処することで、従業員達のエンゲージメントを向上させることが可能です。

8:ポジティブな労働環境の構築

ポジティブな労働環境の構築
  • ワークライフバランスの尊重:従業員のプライベートな時間や休息の重要性を理解し、ワークライフバランスを尊重します。
  • ストレスの軽減とフレキシブルな労働環境の提供:ストレスの原因を分析し、柔軟な労働環境を提供し、従業員がストレスなく働けるような環境を整備します。

ワークライフバランスの尊重

従業員のプライベートな時間や休息の重要性を理解し、仕事と生活の調和を促進することで、従業員は仕事に対してより充実感を抱き、エンゲージメントが高まります。これは組織が従業員の個々のニーズを尊重し、柔軟な働き方を許容することで実現されます。

ストレスの軽減とフレキシブルな労働環境の提供

従業員のストレスの原因を分析し、心身の健康をサポートすることも重要です。それぞれの従業員に柔軟な労働環境を提供すれば、自分自身の生活に合わせた働き方ができるようになります。仕事に対して前向きになりやすくなるでしょう。

まとめ

従業員エンゲージメントを向上させるための意識

従業員エンゲージメントを向上させるためには、管理者が持つべき意識を8つの項目からそれぞれ紹介しました。それぞれの項目に関して具体的な施策を実行することで、従業員エンゲージメントを高められるようにしましょう。それが企業の成長に繋がります。

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