従業員のモチベーションを上げ、生産性や忠誠心を向上させるためには、適切な福利厚生の導入が不可欠です。そして、福利厚生を導入する際には、できるだけ多くの従業員たちに喜ばれるものであるべきでしょう。会社側の独りよがりでは意味がないのです。
では、従業員たちに喜ばれ、彼らの仕事へのモチベーションを上げる福利厚生には、どのようなものがあるでしょうか。この記事では、ランキング形式で紹介します。
福利厚生の導入によるメリット
適切な福利厚生を導入することで、以下のようなメリットが生まれます。
- 従業員の満足度向上：適切な福利厚生を提供することで、従業員は自分のニーズが組織によって理解され、尊重されていると感じます。従業員の満足度は向上し、組織への忠誠心や継続的な働きやすさが促進されます。
- 優秀な人材の獲得と定着：適切な福利厚生を提供することで、優れた人材が組織に魅力を感じ、長期間にわたって働き続けてくれる可能性が高まります。
- 生産性の向上：モチベーションが高まった従業員は、仕事に対する熱意や意欲が高まります。その結果、生産性が向上し、組織全体の業績が向上する可能性があります。
- 離職率の低下：適切な福利厚生を提供することで、従業員は仕事とプライベートの両方をバランスよく両立させることができます。健康的な労働環境が整えられれば、従業員のストレスが軽減され、離職率を下げることができます。
おすすめの福利厚生ランキング（働き方編）
1位：リモートワークオプション
リモートワークオプションは、従業員が自宅やその他の場所から仕事を行うことを許可する制度です。リモートワークを希望する従業員は多く、リモートワーク制度を導入することで従業員の柔軟性と効率性は高まる傾向になります。また、通勤時間がなくなるため、従業員のストレスが軽減される傾向にあります。
2位：フレックスタイム制度
フレックスタイム制度は、従業員が柔軟に勤務時間を選択できる制度です。従業員が自分の生活リズムや個人のニーズに合わせて勤務時間を調整できるため、ワークライフバランスの実現や生産性の向上につながります。通勤ラッシュを避けられるというだけでも、従業員には大きなメリットがあります。また、フレックスタイム制度の導入には、企業側としてもほぼ費用がかからないというメリットがあります。
3位：特別休暇制度
従業員本人や従業員の家族の誕生日などに、特別休暇を与える制度です。有給休暇とは別に設定するのが基本であり、年間に数日の休暇を与えるだけで従業員たちのモチベーションを上げる効果があります。この制度も企業側には、それほどデメリットはないため、積極的な導入をおすすめします。
おすすめの福利厚生ランキング（働き方編以外）
1位：家賃補助
家賃補助は、従業員が住居を確保するための費用の一部を企業が補助する制度です。都市部などの高額な住宅地域での生活費が高騰する中、家賃補助は従業員の経済的な負担を軽減し、生活の安定を支援します。これにより、従業員はより快適な生活環境を確保し、仕事に集中することができます。
2位：社員食堂
社員食堂は、企業が従業員に対して食事を提供する施設や制度です。社員食堂は、従業員がリーズナブルな価格で栄養バランスの取れた食事を摂ることができるため、健康的な生活を支援します。また、社内での食事提供はコミュニケーションを促進し、チームビルディングにも貢献します。
3位：交通費補助
交通費補助は、従業員が通勤にかかる交通費の一部を企業が補助する制度です。この福利厚生は他とは違い「あって当たり前」と思われている節もあります。つまり、交通費補助があることで従業員たちのモチベーションが上がるのではなく、交通費補助がないと従業員たちのモチベーションが著しく下がりやすいと受け止めたほうが良いでしょう。
その他のよくある福利厚生
健康診断
健康診断は、従業員が健康状態を定期的にチェックし、予防医療や健康管理を行うための重要な制度です。定期的な健康診断を受けることで、早期発見・早期治療が可能な疾患や病気を予防することができます。従業員が健康であることは生産性の向上や労働力の安定につながります。
子育て支援
子育て支援は、子育て中の従業員が仕事と家庭を両立させるための支援制度です。育児休暇や保育施設の提供、子育て支援金の支給など、様々な支援策があります。子育て支援は、従業員が安心して仕事に取り組める環境を提供するだけでなく、女性の活躍推進やダイバーシティの促進にもつながります。企業が子育て支援を積極的に推進することで、従業員のワークライフバランスを実現し、組織の人材育成と定着に貢献します。
社員割引
社員割引は、従業員が企業の製品やサービスを割引価格で購入できる制度です。たとえば、自社製品の割引販売や提携企業との特別な取引条件などがあります。社員割引制度は、従業員の福利厚生だけでなく、企業のブランドイメージ向上や販売促進にも貢献します。
あまり好評ではない福利厚生もある
残念ながら、あまり従業員たちから歓迎されていない福利厚生もあるので紹介します。もしも自社の福利厚生に含まれているのであれば、別の福利厚生へと変更することをおすすめします。
- 社内イベント：社内での懇親イベントやセミナーなどを強制的に参加させる制度。従業員が自由な時間を割いて参加することを求められるため、好きではない場合や他の予定がある場合には負担となる可能性が高いです。
- プレゼントや景品の贈呈：クリスマスや誕生日などの特定のイベントに、企業がプレゼントや景品を贈呈する制度。ただし、従業員の好みやニーズに合わない場合、喜ばれないことが多いです。
- 企業指定の健康食品の提供：企業が特定の健康食品を従業員に提供する制度。従業員の好みや食生活に合わない場合、ありがたみを感じないことがあります。
福利厚生のためのおすすめサービス
ここでは福利厚生のためのおすすめのサービスを紹介します。よかったら積極的に導入を検討してみてください。
※これらの製品情報の閲覧には「DXPOオンライン会員登録」が必要です。
(株)SL Creations
Office Premium Frozen
食の福利厚生・健康経営の推進・SDGsの取組みに
化学的合成添加物不使用で「安心」「安全」「美味しさ」にこだわった食事をオフィス内で24時間手軽に利用できる法人向け常備型社食サービスです。
(医社)エムズ
クリニックフォア
健康経営、女性活躍推進に、オンライン診療を
クリニックフォアの福利厚生サービスは、健康経営・女性活躍推進といった企業課題の解決にオンライン診療を導入することで、従業員のヘルスリテラシー・ウェルネスを向上させるサービスです。
まとめ
組織が従業員のモチベーションを上げ、生産性を向上させるためには、適切な福利厚生の導入が不可欠です。ただし、福利厚生の導入には少なからずコストがかかるため、できるだけ従業員たちに喜ばれ、企業側にもメリットのあるものを導入していきましょう。そのために、この記事が参考になれば幸いです。
なお、新たな福利厚生導入のために稟議書が必要な場合は以下の記事を参考にしてください。
